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2017年12月2日土曜日

カンファレンス撮影でのレンズの焦点距離

この記事はカンファレンスカメラマン Advent Calendar 2017の2日目の記事です。

米田です。ここ数年LLイベントの撮影をお手伝いしています。
カンファレンスの写真を撮るときに悩むのが、どのレンズを持って行くかということです。そこで今日は、私がカンファレンスの撮影に使っているレンズで、LLイベントではどのレンズで、どれくらいの焦点距離で、どれくらいの枚数を撮影しているか、分析した結果を話します。
LLイベントの開催は、2016年, 2017年はこのようになっています。
  • LL2017 Learn Languages 2017 in ODC
    開催日:2017年8月20日(日)
    会場:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス 3号館7階
    撮影機材: Canon EOS 6D markII, Sony α7II, EF24-70mm F2.8L USM, EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM, EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, Voigtländer COLOR SKOPAR 20mm F3.5 SL II Aspherical, SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11
  • LL2016 Lightweight Language of Things (通称: LLoT)
    開催日:2016年8月27日(土)
    会場:日本電子専門学校 9号館 メディアセンター (昼の部)、watford新宿店 (夜の部)
    撮影機材: Canon EOS 6D, EF24-70mm F2.8L USM, EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, SIGMA 17-35mm F2.8-4 EX ASPHERICAL HSM, Fujifilm X20

    会場は固定しているわけではなく、毎年、お借りできる会場を探して開催しています。
    事前に会場の下見ができる場合は、下見に参加して、どのような部屋を使わせてもらうのかを見て、使用するレンズを選んでいます。

    焦点距離の分析

    まず、LLイベントの2017年と2016年で、撮影に使用したレンズの焦点距離と枚数をグラフにしてみました。 焦点距離は35mm判換算になっています。


    会場も、持って行っている機材も異なるため、単純な比較はできませんが、撮影枚数を見ると、レンズの使い方の傾向があります。

    2017 年のデータ(青い線)で、24mm と 70mm, 300mm, 400mm に大きなピークがあるのは、ここがズーム域の端だからです。また 20mm のところにも山がありますが、これは 20mm の広角レンズでの撮影です。横に広い教室であったため、左右壁際からは、雰囲気を伝えるように広角で撮影しました。セッションの様子を机の間の通路から撮影することは少なく、前まで行くか、後ろから狙うかで撮影したので、24mm, 70mm, 300mm, 400mm の使用が多くなりました。

    2016 年のデータ(赤い線)ではズーム端の 17mm, 24mm, 35mm, 70mm, 100mm のほか、135mm 近辺、200mm 近辺にもピークがあります。

    100-400mm のズームレンズは、客席の後ろから登壇者を撮影するときによく使用するするのですが、2016年のときは、階段式の大講義室での開催であったことから、両脇の通路部分が広く撮影場所に自由度があり、客席の後ろから狙うのではなく、前の方に行って、横から撮影していましたので、このような分布になっているようです。
    また演台と客席の一番前との間が少し離れていたため、70mmでは足りず、100mm、135mm あたりを多く使用していることがわかります。登壇者の全身を写すときは標準ズームを、上半身や表情を写すときは望遠ズームを使用しています。

    自分の撮影スタイルを分析してみると、次のようなことがいえます。
    • 撮影場所の自由度を得るためにズームレンズを使用するが、ズーム端をつかうことが多いようです。
    • 一応ズーム域全体を使っています。
    • 撮影位置の取り方に合わせてズームしているが、じつはズーム端に合わせて移動している方が多いようです。

    レンズごとの撮影枚数

    つぎのグラフはレンズと撮影枚数の関係です。



    2016年は17-35mmの広角ズームを持って行きましたが、2017年は20mmの単焦点と標準ズームの広角側ですませました。2017年の会場となった教室の広さでも、広角側は24mmあればおおむねカバーできていました。
    一方、望遠は、2016年は100-400mmのみにしたのを、2017年は、70-300mmも持って行っています。
    これらのレンズを、標準ズーム、望遠ズームとして合計すると、撮影魔数ではそれほど偏りなく使用しています。

    まとめてみると、ズームレンズ組み合わせて、焦点域をカバーして、標準も望遠も偏りなく撮影していますが、けっこうズームの端を使っていることがわかりました。

    ズームではなく、単焦点で写すよというカンファレンスカメラマンもいらっしゃると思います。カンファレンスでは会場の大きさや来場者の人数など、撮影するシーンが違ってくると、使うレンズの焦点距離も変わってきます。カンファレンスのアルバムをみて、この写真何ミリのレンズで撮ったんだろうと思うときがあります。

    みなさん、レンズ選びをどうされているのか気になります。カンファレンスカメラマンカンファレンスでそういった情報交換ができればいいなと思う米田でした。

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